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シモン・ゴールドベルク関連の出来事
1994 - 2010年

メモリアル音楽祭

Szymon Goldberg記念音楽祭は、山根美代子の生前に、1994年ゴールドベルク没後1年に東京にて、2005年と2006年に富山にて、また美代子の没後も、2007年から2010年まで毎年富山県にて継続して開催されました。

2006年以降の音楽祭は、富山県のメセナ事業の一つとして、富山県の企業や団体、個人などが一体となって、真正なヨーロッパ音楽を継承するシモン・ゴールドベルクの音楽創りを次世代に伝えるために興した室内楽音楽祭です。
ゴールドベルクの高弟であった演奏家たちを順次招聘し、次世代の音楽家を育てるための2週間に及ぶセミナーと、講師たちによる演奏会を開催。
演奏会は、ゴールドベルクの住まいであった立山国際ホテルのチャペルや、富山市内の市民プラザにて(ここは、ゴールドベルクと山根美代子によるデュオ・コンサートが開かれた記念のホールです)、また、富山近代美術館内に於いて、シモンと同じ時代を生きた作曲家たちの作品の演奏を、同じ時代の美術作品に囲まれて行い、文化というものの総合性を問うなど、音楽の勉強を技を磨くことに止めずに、芸術として深く掘り下げる種々の試みが為されました。
2週間のセミナーも、洗足学園の旧校舎跡地の、緑深い自然の中の学びの森に於いて、各グループに個室の練習室が与えられる等々、この2週間は講師にとっても受講生にとっても、質の高いレッスンと共に、静かにものを考え、思索する環境が与えられました。